ラミネートベニア

審美性(自然で美しい見た目)に対する要求がますます高まる中、健全歯質(健康な歯)を
最大限に残した状態で審美性を回復することが可能な、ラミネートベニアテクニック
注目を集めています。
ラミネートベニアの歴史は意外に古く、1920年代にハリウッドの映画スターが撮影用に用いた
可撤式(取り外し可能)のものが最初とされています。
その後、天然歯(自分の歯)とセラミックス材料の接着技術が確立したことにより、ラミネートベニアが治療に用いられるようになりました。

歯の表面を僅かに削りその上に貝殻状のセラミックを接着させる方法です。
ネイルアートで用いられるつけ爪のようなものです。
オールセラミックと同様にセラミックのみを用いる方法であるため、非常に見た目が良く、
歯垢がつきにくいのが特徴です。
また、歯の表面を一層削るだけなので、歯にかける負担が少ない治療方法です。

ラミネートベニア症例

症例1

【術前】

右側からの笑顔に自信がないことが主訴で来院された患者さんです。
前歯はすべて健全歯であるものの、右側2番目の歯が内側に生えているという
歯並びに問題がありました。
このようなケースでは、矯正により歯並びを整えることが最も適した治療法ですが、治療期間、ワイヤーが露出することによる審美性の問題など矯正治療が行えない場合は、ラミネートベニア修復法により
短期間で審美性を回復することが可能です。
内側に生えている2番目の歯の表面をほんの僅(わず)か、なでるように削らせて頂きます。(麻酔は不要)

型取りをした模型上でセラミックス材料を用いてラミネートベニアを製作します。
付け爪をイメージして頂ければ分かりやすいかもしれません。

模型上に戻した状態です。

【術後】

ラミネートベニアを接着させた正面観です。

【術後】

色調及び透明感も隣在天然歯と調和しています。

【術後】

笑顔にも自信が持てるようになりました。治療回数は2回で終了しました。

症例2

【術前】

左側1番目の歯が変色していることによる審美障害を主訴に来院された初診時の状態。

表層を約1mm削り、色調の確認を行っている途中の状態です。
(色調確認用の専用シール添付)

歯の表層全面の形を整えた状態。

【術後】

ラミネートベニアを装着し、色調と形態を審美的に回復した状態。治療回数は2回で終了しました。