ジルコニアオールセラミッククラウン

近年、従来の高強度のセラミックス材料の代わりにジルコニアという色調および光透過性(歯の裏から光を当てた時)をより一層天然歯(自分の歯)に近づけた、高強度のジルコニアオールセラミッククラウンその修復材料として臨床応用されるようになっています。

最近のオールセラミックシステムとして、CAD/CAM(コンピューターによる修復物の設計や加工)を
用いたジルコニアが主流となりつつあり、世界でも100を超えるシステムが登場し審美修復治療発展の一助となっており、世界的にも最も自然で美しい修復物であると注目を集めています。

ジルコニアは、人工ダイヤモンドともいわれ、従来のセラミックスの5~6倍の高い曲げ強度と破壊靭性値(粘り強さ)を有しており、強度的な信頼性が高まることにより、適応範囲も格段に広がりをみせています。
以下にジルコニアオールセラミッククラウンの治療例を供覧します。

ジルコニアオールセラミッククラウン症例

症例1

【術前】

右側1番目の歯の神経が失われて数年経過したことにより変色し、審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

まずは漂白し、色調を改善します。

その後、グラスファイバーの土台を装着し、正確に土台の面を整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンを装着し、審美性を回復しました。

症例2

【術前】

右側1番目の歯の神経が失われて数年経過したことにより変色し、審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

正確に土台の面を整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンを装着し、審美性を回復しました。

術前の口元の状態。

術後の口元の状態

本来の自然で健康的な笑顔を取り戻すことができました。

症例3

【術前】

右側1番目の歯に修復物が装着されていますが、金属を用いた修復物であることにより歯ぐきとの境界が不自然に黒ずんで審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

グラスファイバーの土台を装着し、正確に土台の面を整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンを装着し、自然な審美性を回復しました。

症例4

【術前】

両側1番目の歯に古い修復物が装着されており、審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンを装着し、自然な審美性を回復しました。

症例5

【術前】

両側1番目の歯の神経が失われて長期間経過したことにより変色し、審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

グラスファイバーの土台を装着し、正確に土台の面を整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンにて審美性を回復しました。

術前の口元の状態。

術後の口元の状態。

自然で健康的な笑顔を取り戻すことができました。

症例6

【術前】

両側1番目の歯に不適合な古い修復物が装着されており、歯ぐきとの境界が不自然に黒ずんでいる審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

グラスファイバーの土台を装着し、正確に土台の面を整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンにて審美性を回復しました。

術前の口元の状態。

術後の口元の状態。

自然で健康的な笑顔を取り戻すことができました。

症例7

【術前】

右側2本に不適合な修復物が装着されており、左側1番目の歯は神経を失って長期間経過したことにより変色の審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

変色している左側の歯を漂白して色調を整えます。

3本の歯にグラスファイバーの土台を装着し、土台の面を正確に整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンにて審美性を回復しました。

症例8

【術前】

前歯4本に不適合な修復物が装着されており、審美障害を主訴に来院された初診時の状態です。

その不良修復物を除去したところ、広範囲にわたり虫歯が進行していました。

グラスファイバーの土台を装着し、土台の面を正確に整えます。

【術後】

ジルコニアオールセラミッククラウンにて審美性を回復しました。